生後1日目。

今日から親子同室での本格的な授乳がスタート。
助産師さんの付き添いの元、おっぱいをえーるの口に含む。

いたーい。


可愛いみかけとは裏腹に、口の中の吸引力はすさまじい。
赤ちゃんにとっては死活問題だもんなー。
口が大きく開かないのと、おっぱいを含ませる私がへたれで
どうしても深く乳輪をくわえさせられない。
そうすると浅飲みになってしまって乳首が引っ張られて痛い。


「最初は赤ちゃんもお母さんも下手なんだから、大丈夫。」
助産師さんにくわえさせてもらう。
赤ちゃんの口があいた瞬間を狙ってパクリ。
すごいなー。



面会時間には父と母が会いに来てくれた。
二人とも初孫にデレデレ。
私は三姉妹なので、きょうだいに男の子はいない。
うちにとってははじめての男の赤ちゃん。
特に父は男の子を欲しがっていたので、
「女の子を3人育てたけれど、こんなにも男と女の赤ちゃんは違うんだなー」と興味津々。
いい親孝行になったかなぁ。
元気なうちに孫の顔を見せられてよかったな。





えーると過ごす初めての夜。
ベッドのとなりに保育器に入ったえーるがいる。
本当に私が産んだのか、まだ信じられない。
お腹の中に10ヶ月も一緒にいて、もうお腹にはいない。
そう思うとちょっと寂しい。

夜中、真っ暗な病室。
不安になり、私は起きて赤ちゃんが息をしていることを
何度も何度も確かめる。
そして確認できるとまた眠りにつく。
自分が寝ている間に赤ちゃんが死んでしまいそうで怖かった。

大丈夫、しっかり生きている。